中国電子科学技術院は無数の小型固定翼ドローン(無人機)を打ち上げる実験を行った。中時ニュースネットから引用する。
「最近、中国電科集団電子科学技術院は陸・空協力の固定翼『ドローン・スウォーム』システムのテストを実施し、『ドローン・スウォーム』の対地攻撃能力を検証した。」
「14日の《The War Zone》誌の報道によると、この無人機は『自殺ドローン』と呼ばれ、トラックから発射でき、またヘリコプターから投下することもできる。」
「48機のドローンを空に展開し、正確に編隊を作り、地上を攻撃できた。」
「動画に出てくるドローンは、2012年に珠海のエアショーで発表されたCH-901小型ドローンに似ていて、ポップアップウィングと折り畳み式のV字型テールを持っている。」
「長さ1.2メートル、重さ9キログラム、最高速度150キロメートル/時、飛行半径15キロメートル、バッテリー寿命120分だ。ドローンには、約2kmの範囲内のターゲットを検出できる電子光学カメラが装備されていて、必要に応じて、敵のターゲットに衝突し、空中で弾頭を爆発させることができる。」引用ここまで。
米軍の無人機MQ-9に大きく後れを取る中国は。小型無人機を大量に打ち上げ、それで、敵無人機を包み込み自爆して、攻撃する「ドローン・スウォーム」戦術を検討している。(
【北京の軍事専門家:中国の無人機(UAV)エンジンの出力と耐久性に課題】)動画を見ると、どのようなシステムか一目瞭然だ。ただこの動画では、打ち上げられた10機程度のドローンの編隊と地上攻撃しか記録されていない。
中国の無人機のどこが米国と比べて劣っているかというと、主としてエンジンの出力だ。エンジンの出力が弱いため、ペイロードが少なく、十分な武器が積めず、また航続距離も短い。エンジンの開発・製造はノウハウの塊なので簡単には、コピーできないのであろう。それを、小型のドローンの大群により攻撃しようとするものである。今後の開発具合を見ていきたい。
引用元:
影》陸自殺無人機蜂群傾巢出 驗證實用化地空投放系統
▼無人機による蜂の群れ作戦概念図(参考図:人民解放軍ネット)
©2020,台湾軍事ニュースネット
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